第2分科会

子育てトークトークU 学校教育

本音を聞こう、語ろう、親・教師

〜OBも語ろう、地域の教育〜


助言者 関根 幸子(小学校)
根本  博(中学校)
司 会 井上 浩巳
記 録 大城喜久枝



参加者自己紹介

司会 学童保育の会 新開小
記録 八石小6年担任
助言者 (小学校) 新堀小
(中学校) 第三中
A 川口市よりサポート担当教員
B 鷲宮市より臨時教員
C 石神小教員
D 第六中3年担任
E 野寺小6年の父親 学童保育親の会
F 東野小 小人数指導3・4年担当
G 埼玉土建 第四小2・4年の母親
H 東野小保護者(母親)・学童保育指導員
I 大和田小教員
J 新婦人の会
K 学童保育臨時職員
L 新堀小保護者(母親)
M 所沢在住 介護福祉士 29歳の子どもを持つ母親
N 第四小教員
O 保保連 小1・1歳の母親
P 新座中母親 学童OB

話し合い

司会  自己紹介と共に、この分科会にご参加いただいた視点、理由、悩みなどを出していただきその中から話し合いの柱立てをしていきたいと思います。順番にお願いします。
A  川口市より来ました。現在サポート担当教員をしている。職員会議には出られないが、教員と同じ仕事をしている。
B  鷲宮町より、臨時教員4年目。個人情報請求により開示してもらったが、一次試験は開示。二次試験は開示されず。校長より「個人情報請求を出す人は、よく思わない人もいる。」と言われる。採用試験のやり方に疑問を持っている。
C  子どもと向き合うことが難しい。お母さんたちの子育てについて聞きたい。
D  地域のお母さんたちの子育てについて聞きたい。
E  板橋区より転入。志木にも住んでいた。学童保育にお世話になった。小学校の評価が悪い。
F  基礎学力をつける小人数指導3・4年を担当している。能力別ではなく、機械的に切って半分の人数でやっている。17〜18名だと目が行き届くが、30名以上の学級だと目が行き届かない。
G  保護者の目から見て、先生の差が大きい。プールに一緒に入って下さる先生が1名しかいない。泳げない先生が見ているのではないか。学校現場はどうなっているのか。
教育基本法の問題について勉強したい。
H  学童保育の指導員をしているが、学童保育も大変。学校の空き教室を使用。話し合いをして、手をつないでいかないと頑張れない。
I  学校は年々忙しくなっている。お母さんたちと話す機会が少ない。
なんでこうなっているのかを一緒に考えていけるといいのだが。
J  大学生に触れ合っているので、現在の小・中はどうなっているのか、より若い親子の子育を聞きたい。
K  学童保育の臨時職員をしているが、大人に対しての接し方が分かっていない。暴言・いじめ、心の中に問題になっている。学校・家庭でのはけ口として学童がある。人間関係がとりにくい。落ち着かない子ども。話を聞いてあげて欲しい。
L  学校などでボランティアで読み聞かせをしている。積極的に学校に足を運び、話し合いをする。関わることがあると良い方にいくんじゃないか。放課後や休みの日には、友だちと一緒にいても、ゲーム機を持ち出しゲームをしていて話をしないことが気になる。遊びを通して友だちとの関係を作って欲しい。心の教育は(授業のことだけでなく)叱り方を教える。先生方はどう思っているのか。
M  受験制度についての疑問を開示、内申書の開示の勝ち取り、要求していく。地域で保育園・学童の先生、新婦人で教育を考える会を作っている。学校がどうなっているのか。子どもの話をよく聞いてあげることが必要。駅頭・街頭でチラシを配っているが、小学生の親がチラシを受け取ってもらえないことが心配教育基本法の問題をよく知ってほしい。
M  地域が変われば変わる。くたびれている、忙しくしているのは自分自身のせいではない。
O  気楽な気持ちで参加。フルタイムの会社員なので、学校行事に参加できない。何が足りないことがあるのでは、と気になっている。
P  国際交流に興味があり、6ヶ国語の勉強中。娘が中学校でいじめられている。きっかけは些細なことであった。いろいろ悩み、学校を休みたいというようになったが、よけいに行きづらくなるからと、頑張って行っている。最近、友だちに言われて母親のお金を盗まれる。相手の親にも話したが解決しない。警察が介入し、一応解決したかに見えるが、まだ自分の気持ちの中では解決していない。依然としていじめは続いている。
助言者(小) 一緒に考えていきたいと思っている。 採用試験については、私たちのころは逆上がりはあったが、タイムまではなかった。小学校は心の教育としてはしている。忙しくしているつもりはないが、忙しくて大変な毎日である。
助言者(中)  本校は昨年は大変でしたが、今年は落ち着いている。
体育祭を縦割りにした。昨年の問題を教訓として、先生方も勉強してきた結果、落ち着いている。私たちは作り上げていく忙しさがある。学級茶話会の結果、育ちが幼く、場面の判断ができない子どもが多い。学級通信でお知らせしていくことで、解決してきた。
いじめの問題、学力の問題、バブルがはじけた頃からクローズアップされてきた。家庭での生活の問題、コンビニで弁当を買っている家庭が多いような気がする。
F  学校の近くに「西友」があるが、退勤途中の遅い時間なのにマクドナルドに行っている親がいる。(その時たまたま入っていたかもしれないが)ランドセルを背負ったままの子どもが入っている。これはどうかと思う。
C  フルタイムで働いている母親だと、どうしても生活作りをすること、子どもの全体像を見て子育てをすること、休みの日の過ごし方が分からないなどあるようです。
L  実際、どういう風にしていけばいいか、どのような形で手をつなげるか。学校でお手伝いをするか、介入できるか。もう少し保護者に声を掛けられないか。ボランティアで手伝えることを言われれば手伝える。実際に行ってみないと分からないので、行ける時は積極的に参加している。
司会  今の家庭の現状から、フルタイムで働いている母親が多い中、学校から声を掛ければ来て下さるでしょうか。
B  私は調理実習の時親にお願いをしたが、実際に来てくださったのは1人だけでした。声をかけても、来てくれる親は少ない。
P  地域の人に知ってもらえないので、知ってもらい、助けてもらいたいと思うので、広報でお知らせしている。
M  所沢の先生の時間割を見たら、先生の忙しさを知る。先生から言われないと分からない。お手伝いがあれば声を掛けてくださいと話している。お母さんとの関係で先生から話しにくかったら親の方から話していく。自分の子育ての頃、学童の方から「密度の濃い接し方をして欲しい」といわれ、寝る時間で苦労した経験がある。子どもとの接し方は時間ではない、10分でも5分でも子どもと向かい合い、じっくり話をする時間をもつことが大切だと思う。
時には買って食べたこともあるが、極力手作りした。食生活の問題が重要。小学校のうちは母親は一生懸命であるが、中学では目を離してしまう。関わり方を考え、学校に足を運ぶことが必要ではないか。
H  長期の休みの際、学童で、朝食対策として10時にあめ玉を与えたところ遊べるようになった。お弁当は配達されてくる弁当をとっている。注文をとるようにすると多くなる。お弁当を作るのが苦で、学童に行かせられない家庭がある。そこまでしないと受け入れることができない現状である。
L  オーストラリア・在住経験から、シリアルモーニングティー、ランチ、アフタヌーンティーがあり、弁当も簡単。手のかかる料理で、料理の出し方・ノウハウをやるのもいいことであるが、手抜き料理でもいいのではないか。給食では足りない。給食費の補助を求めていく。25分休みにクッキー一枚でも与えることを学校では考えられないのか。給食費の未納者が多い。給食費を上げることだけでは解決しない。
助言者(小)  給食調理員の手間的に一品増やせない。おやつの予算もない。 市に給食を良くしようという気持ちはない。行政改革で悪くしないこと。単に、食べるだけではないが、心の問題も考えなくてはならない。子どもと一緒に活動する時間を大事にしていくことが大切になっているが、学校現場は諸書類が多くて、忙しくなっている状況がある。
G  プールに入る先生が1名しかいないのはおかしい。学校側から7月頃には聞いていたが、1人で上から見ていて、中には2人入ることになっている。
E  親から意見が出されているが、現場の判断があるのだから、中は一人で、上から見ていていいと思う。
G  PTAの常駐をしていると先生の話題は出るが、先生に話しづらい。授業などへのお手伝いにしても、年々お願いしても、減ってきている。手伝いに行っても、「自分の子どもを支援するのか、他の子どもを支援するのかについては曖昧な態度で先生の指導力がない。
お手伝いの際、自分の子どもの手伝いをお願いすると、集まりやすい。朝食アンケートを取ったら、ダイエットのために朝食抜き・菓子パン朝食があった。
助言者(小)  自分の子だけを見ないで、クラスの子を見て欲しい。自分の子が成長するってことは、まわりの子どもが成長することが必要。客観的に見るチャンスだと思っていただければよい。
G  運動会の保護者のビデオ撮影のため、保護者の応援団への心ない言葉から、応援ができなかった事態が報告され、愕然とした。
司会  たくさんの方の参加、及び視点・理由・悩みなどをいただき、ありがとうございました。プールの問題、給食の問題、いじめの問題も気になります。たくさんの問題から柱立てをしていき、休憩時間後にはこれらの問題をどうしていけばいいかということについて、話し合いたいと思います。

話し合いの柱 −いじめの問題について−

いじめの実態

P  いじめを見ていた複数の子どもからの話によると−娘の行動を阻む、上履きを隠す、教科書を隠す。お金を盗ったと言いふらす。−他の子どもからも言いにくる。担任にも話している。はっきりと嘘と分かっていても気づかない。警察が6月に入り、取った子どもは反省の気持ちがない。茶話会で先生にも話してきた。
助言者(中) 加害者の具体的な現象は分からないが、相当手ごわいという感じがする。この先生には話せるとか友だちに話せるといいのだが。関係機関との相談も必要かなと思う。娘さんも性格が変われば直るといわれるが、そうとは思わない。いじめられた子どもを守っていくことが先決である。
L  いじめる側は家庭に問題があると思われる。子どもにとって満たされないところがある。目に見えない虐待があるとかの問題がありそうだということで、民生委員などとの相談も必要かな。親と話す、いじめている子との話してみるなど、コミュニケーションをしていくことも必要かと思う。心に寄り添うこと・心の結びつきが必要。子どもには間違っていない、親は子どもを守ることを伝えて、支えていく。友だちにも話し広げていく。親が友だちを作っていく必要がある。
司会者  たくさんの貴重な意見・解決策が話し合われたが、残念ながら時間がきてしまいました。そろそろ助言者からのお話を聞きたいと思います。
助言者(中)  中学でも、小学校から引きずっているいじめが多い。違う学校から来た子どもにも広がっている。現在、・班長会議が協力に支えている。
・ 学校・学年での話し合いをしていく。
・ 担任と加害者・被害者だけで解決するより、公開することが必要。
・ いろんなネットワークを持つこと。
・ 担任でなくても話しやすい先生に相談すること。
・ 鎖をつなげていくのは教育基本法の−序列・競争を強める−改悪を考えていく。
ことが重要課題となる。
助言者(小)  中学では小学校から引きずっている子どもが多いという報告があったが、小学校では、低学年から引きずっていることが多い。まだ解決されていない。一学級37人では、喧嘩・言い合いが多く、話し合いの仕方を学んでいけないし、解決できない人数である。30人学級をみんなで要求していくことが必要である。そして、子どもたちが育っていく地域のつながりを強めていくことが大事である。

*時間がなく、市への要望事項・申し合わせ事項の確認ができませんでした。