第1分科会

子育てトークトーク Ⅰ 幼い子ども

子育ての悩みと喜び

―世代間で話してみよう育児体験―


助言者  名取 公子
司 会  森川 希
記 録  川内 八重子


 保育園または幼稚園に子どもを預けている母親と保育士の計14名の参加でした。子育てについて日ごろ感じていることを積極的に話し合う中で、自分自身を見直すこともでき有意義な場となりました。

自 己 紹 介

○ 1歳児・4歳児の母親
子どもの頃、母親大会の名前を聞いた。仕事をしているので、子どもを市立保育園に預けており、子どもとゆっくり話す時間がない。

○ 4歳児・5歳児の母親
一日フルに働いていると、子どもとゆっくり接する時間がない。皆さんの子育ての話を聞きたい。

○ 4歳児の母親
悩みも思いつかないほどあわただしい生活

○ 年長担任の保育士
働きながら、(時間の使い方・かかわり方)を悩みつつやってきた。

○ 初参加の保育士
 皆さんの悩みを聞いて保育に生かしたい。

○ 0歳児担任の保育士
 話を聞いて保育に生かしたい。

○ 0歳児・5歳児の母親
 公立保育園に預けている。わが子の「あのね」にゆっくり応じるゆとりがなく、つい怒ってしまう。皆さんの話を聞きたい。

○ 4歳児・小1の母親
入学を機に生活リズムにずれがでてきた。鍵の扱いに悩む。
○ 4歳児・5歳児の母親
 幼稚園の預かり保育で6:30まで・・夕食準備に寝てしまう。土日のすごしかたを聞きたい。

○ 2歳児の母親
  話を聞きたい。

話 し 合 い

★  子どもも親もゆったり過ごす工夫はどのように?

・ 入浴時でのかかわり
・ 寝る前の時間(絵本・おしゃべり)
・ 寝かしつけた後、やすらぎのお茶タイム。
・ せめて、休日に外出したり触れ合う場をもつ
・ ゆったり接したい気持ちの中に、自分自身の安らぎがあるかどうか  で接し方が変わってくる。

助言者
「~をしたから~になる図式はないが、一生懸命やっている親の思いは伝わるのでは?
お子さんの 「あのね、あのね」と、心の中で思っていることを聞けているかな?」


★ 兄弟のからみのなかでの子育て

・「何でも『自分が!』をアピールし、リーダーシップ性あるが自己主張が強い姉。
が、弟はスッとまぎれるタイプ・・・・親が育ててきたのだろうけど、無い面に悩む。
・ 上の子に手がかからない分、二人きりのお茶タイムを持つ・・「女二人でお茶だねぇ」と喜んでいる。
・ 兄弟がいて、対1人だけの時間つくりが難しい。

助言者
 「子どもの姿を丸ごと捉える。その子なりの姿をゆとりを持って、大きな気持ちで見守っていくことが大事」


★園生活の中での子どもの姿と親と保育士の思い

・〈連絡帳〉 親の書いた事に対して、担任からの反応がある。(嬉しい!)
・ 親の思いと担任の思いが違い(かわいがってもらっていないのかなー?)
・ 土日の過ごし方を工夫しているのに・・・担任より「出かけすぎ!!」と言われた(ショック!)。
・〈保育士〉 休日明けの園生活に疲れが見られることを伝えることもある。
・ 幼稚園VTRで保育中の様子を放送室で個人的に視聴(申し込み制)できる。(安心!)
・ 後で聞かされて気になるわが子の姿。(不安・・・)
   (園の対応に2通りあり・・・やった子とやられた子に伝える。
     やった子には伝えるが、やられた子には伝えない)
・〈保育士〉親の疑問や不安は、積極的に口に出した方がよい。
      担任に伝えることで解決策が見えてくることもある。
・ 子ども同士のトラブル・・やる方になりそうなので、伝えてほしい。 (心配)
・ 些細なことでも相手が嫌がることは「やってはいけない」と伝えたい。
・ 子ども情報で聞いたことを確かめると、担任は「気にしないでください」と。(でも気になる!)
・ 〈保育士〉集団場面で子どもたちの様々なかかわり場面がある。
・ 担任から「ただ報告だけ」を受けた後、「何を言いたかったのか?本音は?」と真剣に悩むことがある。(言いたいことをはっきり伝えてほしい!)
・ 〈保育士〉気になるけど最終判断は保護者の方にお任せの思いで伝える時がある。


助言者
 「後に残るケースの場合や精神的苦痛を受けた場合の対応で、望ましいのは何?
  自分の悪いことは言わず、表現も未熟な子ども・・親として子どもの言い分を認め確かめることが必要な時もある。親は子どもを守る最後の砦・・・『あなたを見ているよ』の姿を示していくことが大事」


申し合わせ事項

◎ 大人もゆとりをもち、ホッとできる場を作りましょう。
◎ 子どものことばに耳を傾けていきましょう。
◎ 子どもの行動の裏側にあるものを受け止めて、親としてわが子を守る態度を示していきましょう

市への要望事項

1 身近なところに、乳幼児の子育て中の親同士と経験豊かな人たちとふれあえる場を増やしてください。
2 地域の親が安心して働き、子どもを預けられる場として公立保育園を守り、正規職員を増員してください。
3 預かり保育ができる園の拡大と補助金を増やしてください。
4 新座の全ての子どもが豊かに育つために、新座で取り組んできた活動を削減しないでください。